2019年 04月 11日
はぐれた花びら
道に降り積もっている。
アスファルトなら、
笑う風に吹かれ、
泣く雨に浸かれている。
どこへゆくのか。
萎れくすけた花びらよ。
気づこうとすれば
尚更に見えなくなり、
一人いつもの道をゆく。
どうすると問われても、
こうすると答えられずに、
何に逆らうでなし、
花びらは花びらのまま、
朽ちてゆくものか。
ああ、私も同じく、
あなたにはぐれたら、
もしもはぐれたら、
泣いても倒れても、
私は私のままだろう。
そのときは、朽ちた
花びらを浮かべて、
一片だけはその髪に、
一片だけはその肩に、
想いを降らせたい。
by SBM0007
| 2019-04-11 23:39
| 想い